院長のひとりごと
整形外科と接骨院の違い
院長からのトピックス
整形外科医院では、医師(整形外科医)が診断と治療の「医療行為」を行います。
診察による理学所見とレントゲンやMRI等の検査をもとに診断し、症状や病態にあわせて投薬、注射、手術、リハビリテーション等で治療します。
整骨院(接骨院)では、柔道整復師が捻挫や打撲にマッサージや物理療法等の施術を行います。柔道整復師は医師ではなく、あん摩・マッサージ、はり・灸師と同じ医業類似行為の資格です。
外傷による捻挫や打撲に対する施術と骨折・脱臼の応急処置が業務範囲で、変形性関節症、腰痛症、肩こりのような慢性疾患は取り扱えません。
整(接)骨院に健康保険を使って外傷以外の疾患で通うことは違法です。
また、整(接)骨院でレントゲンを持ってくるように言われた。などと時々耳にしますが、レントゲンやMRI、超音波(エコー)等の検査結果を見て診断を行い、これを患者に説明することは完全な医療行為です。
これは医師にしか認められていない行為であり、柔道整復師が行うことは違法です。
整形外科医は内科医などと同じ資格を持つ医師です。医師は高度の医学教育を受けています。大学医学部で、解剖学・生理学・生化学などの基礎医学や、内科学・外科学・小児科学・産婦人科学などすべての臨床医学を学び、厳しい医学部の講義・実習・試験を受け卒業し、その後にもさらに厳しい医師国家試験に合格しています。
医師にはそれだけの責任がありますので、最新の医学知識・技量を習得・維持するために常に多くの勉強をし、責任感と緊張感を持って仕事をしています。
医師は、全身の重要疾患や悪性疾患などの見落としがないよう常にさまざまな角度から考えながら診察をしています。また、医師は科学者でもあり、科学的根拠に基づいた医療を常に念頭に置き、診療・説明しています。