院長のひとりごと

金沢市 整形外科 脊椎・脊髄外科 リハビリテーション科

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院長のひとりごと

当院では骨粗しょう症の診断と治療にも力を入れております。

院長からのトピックス

高齢化社会に伴い、近年、骨粗しょう症に対する新薬が次々と開発され、保険適応の認可がされており、必要のある方は早くから適切な投薬治療を行うことが、軽微な外傷での骨折を予防することにつながります。
診断や重症度判定、薬剤の選択、治療効果判定のためには、骨塩定量検査で骨密度測定を行うことが必要です。

当院の骨塩定量検査(骨密度測定)装置は、「腰椎(腰の骨)」「大腿骨頚部(太ももの付け根)」で測るDEXA法です。数分間で正確な骨密度値を測定することができます。(GE社製 「PRODIGY-C」)骨塩定量検査の標準は、この「腰椎」「大腿骨頚部」です。
しかし、施設が限定されるなどの理由で、ほかの方法(「手関節」「手の指」で測るDIP法やMD法など、「かかと」で測る超音波法など)が、スクリーニング検査として発達、普及してきました。
ほかの方法で、骨粗鬆症の疑いと判定された場合には、「腰椎」「大腿骨頚部」での精密検査を推奨します。これは、日本骨粗鬆症学会の診断基準や投薬開始基準にも明記されており、ほとんどの大きな総合病院では、「腰椎」「大腿骨頚部」で測定します。ただ、広い設置場所を必要とすることなどから、診療所では導入している施設は少ないです。

当院では、平成25年12月から、「腰椎」「大腿骨頚部」の骨塩定量検査機器を導入いたしました。
これにより、骨粗しょう症の診断や、治療効果判定、適切な薬剤の選択などを、より迅速かつ確実に行うことができるようになりました。
骨粗しょう症の診断にはこのほかに、血液検査による「骨代謝マーカー測定」、ご家族やご本人に関する問診による「FRAX値計算」、腰椎レントゲン検査による「骨脆弱性骨折の有無判定」などから、お一人お一人にあった治療法をご案内させて頂きます。
老いても、寝たきりとならず生き生きと生活するために、骨粗しょう症にもっともっと関心を持ちましょう。気になる方は、ご相談ください。

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